DSIAC ウェビナーの全容公開 徹底解析 ③

第3回 Safety of 1 in quadrillion 〜 天文学的数字の確率 太陽光より安全?

ウェビナー資料

引き続き、DSIAC のウェビナーにおける、ボーイング社のプレゼンを解説していいます。資料7ページ目において、角質層(緑)表皮(紫)それぞれの透過性をグラフに表しています。

254nm においては、角質層では50%、表皮では3%透過し基底細胞に達します。その癌リスクは、3000人に1人。

一方、222nm では、角質層で0.03%、表皮においては〜0%。基底細胞には届きません。そして癌リスクは1000兆分の1(ガンにならないという意味?)との事。

この癌リスクに関してのエビデンスが今のところ見つからないのですが、ボーイング社が何の根拠もなくDSIACのウェビナーでこのような数字を出す事は無いと思います。

また、こうも言っています。

「222nmUVの方が太陽光より遥かに安全です」 と。。。

補足:このグラフですが、しれっと 230 nm low-pass filter とあります。そう言えば、コロンビア大学の特許(人体に無害な紫外線波長域 (200 – 230 nm)のみを照射する技術)はウシオ電機がその特許の全世界における独占実施権を持っているはずですが。

DSIACのウェビナー、3回に分けて独自に解説してきましたが、米軍と密接な関係のボーイング社の222nm FAR UVCの取り組みは、かなり本気度を感じました。軍での採用をキッカケにその安全性主張し、民間向けの普及(旅客機)も視野に入れていると思います。

DS IAC、ボーイング社の今後の動向に注目です。

このウェビナーの最後に質疑応答が行われました。この中にも注目すべき発言があったので、後日解説していきたいと思っています。

* 英語-日本語訳は、機械翻訳の他、複数の方に確認して頂いてます。しかし、個々人の解釈の違いもあるかもしれませんので、本編動画プレゼン資料をご自身で確認して頂ければと思います。

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